【自作】自作デカールのススメ(終) 【印刷・貼り付け編】

今日は自作デカールの『印刷と貼り付け』の説明をしていきますよ~。
かなり小さいサイズな上、白地のデカール用紙を使ったので切り抜きの難易度が凄い事になりそうです…。
※個人での使用に限定しても法的にはギリギリジャーマングレーなので、販売や譲渡等は余裕でアウトです。
あくまでも個人の趣味の範囲でお願いします。
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では、説明していきますよ~。
1.印刷

上の図は今回使用する『A-ONE 自分で作るデカールシール 白地(はがき)(染料インク推奨)』の説明です。
以降で説明していく用語はこの図に準じます。
印刷に関しては使用する用紙やプリンタによって異なりますので、実際に作業する環境とツールに合わせて各自確認してください。
ちなみにしょぼんぬが今回使用したツール等は
プリンタ:canon PIXUS MP610 (顔料インク)
用紙:A-ONE 自分で作るデカールシール 白地(はがき)(染料インク推奨)
切り貼り:デザインナイフ、精密ピンセット (ツル首タイプ) 、ティッシュ、水
です。
染料推奨なんですが、染料プリンタなんてエプソンのしか無いんでここは顔料インクで強行!!
失敗してもいいさ!『また…失敗か…(´・ω・`)』なんだし!
印刷のコツは出来るだけ濃く・綺麗に印刷できるような設定にすることですね。
2.乾燥・定着
印刷後は乾くまで絶対に印刷面に触らないでください。
乾燥時間は自然乾燥で半日、ドライヤーで1分程度だそうです。今回は睡眠~出社中に自然乾燥します。

乾燥後は『糊フィルム』を貼り付けて強くコスりしっかり定着させます。
※この工程をサボると、キットに貼り付ける時に塗料と糊が分離してデカールが崩壊します。
3.切り取り

まずはグループ毎に分けていた枠で大まかに分割。これ位のサイズの方が細かな切り取りをやり易いです。

新品の替刃にしたデザインナイフで余白をほぼ残さずトリミング。少し残ってますが…(´・ω・`)
※本来は1mm程度の余白を作った方が良いそうなのですが、今回は見栄えを重視&どこまでイケるのかの実験をかねてギリギリまで攻めます。
4.貼り付け

注)このデカールは水転写ではありません。
糊フィルムの透明フィルムを剥がし、キットに貼り付けて軽くコスります。
ここでもコスってキットに定着させないと、白い台紙を剥がす時にデカールがズレて台無しになって(´・ω・`)ショボーンとなります。

しっかり定着させたら、水で湿らせたティッシュでデカールの台紙をチョンチョンとタッチして湿らせます。
この時、濡らし過ぎたら顔料インクがにじむ事があるので様子を見ながら慎重に。

目安としては大体これ位。台紙が透けて、うっすら下絵が見える程度で。

チョンチョン水を付けていると、不意に台紙がズレるのでそこでストップ!!
完全にデカールさんサイドのタイミング待ちですね。

慎重に台紙を剥がしていきます。
水転写デカールは下の台紙から上のデカールを滑らせて貼るものですが、これは逆。
本体に張り付いたデカール(下)から、水で湿らせた台紙(上)を軽くズラして剥がします。
※小さければズラしただけでOKですが、ある程度大きくなったらピンセット等でペリペリ剥がす必要があります。
5.貼り付け完了

う~ん…少しズレましたね…。
ただ、ここで触るとデカールボロボロになるので放置するしか…。

砲塔の『211』はキット付属の水転写デカールを使用。
自作デカールと並べてみると、やっぱり白地デカールの欠点である『余白が透明にならない』のは痛いですね。

ちゃんと1/48のスケールになっても文字が認識できるのは『ベクタ画像』で印刷した成果です。
ラスタ画像ではこうはいきません。
ツィメリットコーティングの下地にもしっかり適応してボコボコになってますね。
シルバリングも起こしてないので、このA-ONE 自分で作るデカールシール 白地(はがき)は結構いい性能ですね。
こちらが望んだ性能は十分果たしてくれていますΣъ(`・ω・´)
さて、フリーソフトと市販のデカールシールを使った自作デカールの作り方を説明してきましたが、如何だったでしょうか?
少し複雑に見えますが、やってみると意外と簡単にできるものですよ。
これまで尻込みしていた方も是非やってみてください。
アメリカの作家 エルバート・ハバードも
『人生における最大の失敗は、失敗するかもしれないと恐れ続けることである。』
と言ってますし。
さて、それではまた失敗続きの模型道に戻りましょうかね~(´・ω・)


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